今日はおすすめの専門書「薬がみえる」の紹介記事です!
ちゃそが初めて「薬がみえる」に出会ったのは、病院実習中の薬学部5年生の時でした。
その時までは薬がみえるとか病気がみえるの存在を知りませんでした、、、(←なんて奴だ)
実習先の病院ではわからない事がたくさんありすぎて、「薬がみえる」で調べまくっていました😭
フルカラーで見やすく、イラストや表が多くてとにかくわかりやすいとめちゃくちゃ感動したことをいまだに覚えています。
知る人ぞ知る「薬がみえる」ですが、これから購入を考えている方や、存在を初めて知った薬学生などの助けになる記事を書こう!と思い今回このタイトルにしました。
この記事を読んでわかること
- 薬がみえるとはなんたるや
- 薬がみえるvol.1〜4の内容
- 薬がみえるvol.1の第2版では何が変わったのか
- 薬剤師におすすめのポイント
- 薬学生におすすめのポイント
では、見ていきましょう😆
薬がみえるとは
株式会社メディックメディアさんから発行されています。
「病気がみえる」シリーズの姉妹版として「薬」と「病気」をつなげて学べる本を目指して企画されたシリーズだそうです。
書籍にも記載がありますが、薬がみえるの特徴は以下の8つになっているそうです。
薬がみえるの特徴
- 生理(正常)→病態生理(病気)→薬理(治療)をつなげて分かるようにすること。
- 主要疾患は病態・症状・検査・診断・治療などの全体像が十分把握できるレベルで記載すること。
- 疾患ごとに薬物療法の目的と位置付けを明確にすること。
- 薬物を個々に解説するだけでなく、できるだけ「まとめ」の表を入れて整理すること。
- 欄外における商品名(実務実習で役立つよう)、用語解説、略語のフルスペルの掲載。
- 本書内や別巻、「病気がみえる」への細やかな参照ページの掲載。
- 薬理学の先生だけでなく、各疾患の専門医の先生にも監修陣に加わっていただくこと。
- 過去10年分の薬剤師国家試験における「薬理」「病態・薬物治療」の出題内容を反映。
すごくないですか?
しっかり薬学部での各科目同士の横のつながりが意識されていることや、薬剤師国家試験の問題が反映されているなど薬学生や薬剤師のことがしっかり考えられているなと感じますね。
薬がみえるは全4冊(2022.3.10現在)
2022年3月現在では、病態薬物治療・薬理学中心のvol.1〜vol.3と
薬剤8割と実務が2割くらいの配分で掲載されているvol.4の全4冊で構成されています。
ここからは全4冊の紹介をしていきます😆
vol.1
- 発売日:2014年10月10日
- ページ数:496p
- 収録範囲:神経系の疾患と薬、循環器系の疾患と薬、腎・泌尿器系の疾患と薬
↑こちらは第1版です。
個人的に薬学部時代に苦手だった「神経系」の分野がわかりやすく表でまとまっており、大変見易かったので勉強になりました。
そして6年半の時を経て、2021年4月に待望の第2版が発売されました。
第2版はこちら👇
- 発売日:2021年4月14日
- ページ数:576p
- 収録範囲:神経系の疾患と薬、循環器系の疾患と薬、腎・泌尿器系の疾患と薬、
漢方薬←New!!
第2版は初代に比べて表紙の緑が薄くなっていますね😆
ページ数は80ページ増えています。
第1版と比較して漢方薬の範囲が追加されました。
また、公式サイトではこれ以外にも改訂にあたって強化された部分が発表されています。
心不全、虚血性心疾患、腎不全を中心に、ガイドラインの更新を反映。
核酸医薬品や新規の抗精神病薬、抗うつ薬、心不全治療薬の解説を新規追加。また、新規抗てんかん薬、睡眠薬の解説も充実化。
※公式サイト引用
第1版よりさらにパワーアップした薬がみえるvol.1も見逃せないですね😆
ちゃそももちろん注文しました!
今から届くのが楽しみです。
vol.2
- 発売日:2015年7月8日
- ページ数:496p
- 収録範囲:代謝系の疾患と薬、内分泌系の疾患と薬、産婦人科系の疾患と薬、血液系の疾患と薬、免疫・炎症・アレルギー疾患と薬、眼・耳・皮膚の歯科kんと薬
こちらも苦手だった血液系の疾患で特に助けてもらいました。
イラストが可愛いのでとにかく見ていて飽きないのもポイントかなと思います。
vol.3
- 発売日:2016年11月30日
- ページ数:628p
- 収録範囲:消化器系の疾患と薬、呼吸器系の疾患と薬、感染症と薬、悪性腫瘍と薬
感染症の分野とがんの分野がこれだけわかりやすくまとめられている本はなかなかないなあと感じています。
文字ばかりの薬学の教科書の難しい表現に頭を悩ませる方も多いと思いますが、
そういう方にこそ、このvol.3はおすすめできるかなと思います。
※2022年3月10日追記
なんと2022年2月25日に「がんがみえる」も発売されました。
最近は外来がん療法認定薬剤師の資格も注目されており、この1冊も重宝されそうですね!
vol.4
- 発売日:2020年4月28日
- ページ数:384p
- 収録範囲:薬力学、薬物動態学、相互作用、製剤学、薬剤の使用と実務
vol.4は私が薬剤師になった年に発売されたものですが、正直にいって薬学生時代に発売して欲しかったと思える1冊です。
薬剤師になってからも剤形のこととかで気になる事があると見ています。
薬物動態学の部分では、公式の展開や導入が詳しく書いてあるので、「どうしてこの公式を使うのか」がわかりやすいなと感じています。
公式に出てくる記号が何を表しているのか、単位は何かもしっかり記載がありますので、頭の中を整理しながら読み進めていけるかと思います。
薬剤師への薬がみえるのおすすめポイント

新人薬剤師さんは薬学部時代にうろ覚えだった箇所や、薬剤師として実際に臨床の現場に出た時に疑問に思ったことをその都度調べるのに使うのがおすすめです。
実際ちゃそはそんな感じで1年目の時は使っていました。
薬がみえる以外にも新人薬剤師さんにおすすめの本はたくさんありますので、良ければ下の記事も併せて読んでみてくださいね。
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新人薬剤師におすすめの本6選徹底レビュー‼︎(社会人2ヶ月で専門書に10万円使ったから分かること)
今日は、4月に薬剤師として就職してからこの2ヶ月間で専門書に約10万円つぎ込んだ私が、同じ新人薬剤師さんに自信を持って是非オススメしたい専門書を紹介します!いざ薬剤師になって勉強しようとは思ったけれど、何から手をつけたら良いのかわからない、、、専門書なんてたくさんあって結局どれを選んだら良いの?なんてお困りの方に役立つ記事になっているかと思います。
2年目以降もその都度疑問点が出てきた時に使うつもりです。
病態→薬理・薬物治療の流れを確かめたい時や、知識を整理したい時に使えるなと感じています。
薬学生への薬がみえるのおすすめポイント
大学の講義で使う教科書にしろ、青本にしろ言える事ですが、単調なものが多いので読んでいて飽きてしまうものが多いかと思います。
薬がみえるは表・イラスト・写真・化学構造などが豊富なので、ただ文章を読むということにはなりにくく、視覚で覚えられる部分が多いです。
あとは何よりどの単元にも言えることですが「まとまっている」ということです。
複雑な薬学の勉強の中でこれだけ綺麗にまとまっている書籍があるのは非常にありがたいことかなと思います。
低学年、中学年では、教科書のわからないところを調べる・知識の補完に使うのがおすすめです。
5年生では病院・薬局実習でその日学んだ範囲を見て理解を深めることに使うと良いでしょう。
6年生の時は苦手な範囲やうろ覚えな範囲の復習に、青本等での勉強に+αで使うことをおすすめします。
青本の使い方や薬学部6年生の時の薬剤師国家試験に向けた勉強法で迷っている方は下の記事も読んでみてください。
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【薬剤師国家試験】105回薬剤師国家試験の現役合格者がやっていた薬学部6年時の勉強法
今回は105回薬剤師国家試験を現役合格した自分が6年生の時にやっていた勉強法について紹介していこうと思います🙆♀️
まとめ
いかがでしたか?
今回は「薬がみえる」の紹介記事でした😆
vol.2以降の大改訂もあるのか?今後の動きに期待ですね。
少しでも皆さんに薬がみえるのことを知ってもらえたり、興味を持つきっかけになれていたら幸いです。
ではでは今日はこの辺で。
最後まで読んでくださりありがとうございました😆