今回は超低用量ピル「ジェミーナ」についてです。
超低用量ピルである「ジェミーナ」は21錠シートと28錠シートの2つのパッケージがあるちょっと特殊なお薬です。
今回は2シートの使い分けについて学んでいきたいと思います!
この記事を読んでわかること
- ジェミーナには2つのパッケージがある(21錠シートと28錠シート)
- ジェミーナの服用方法
- 21錠シートと28錠シートの使い分け
ではでは、いってみましょう!
ジェミーナとは?
ジェミーナは超低用量ピル(エストロゲンの量が1錠中30μgより少ない)に分類されます。
また、ジェミーナはピルの世代で分類すると第2世代に該当する一相性のピルです。
※ピルの配合量での分類や世代についてはまた別の記事で詳しく解説したいと思いますのでお待ちください。
ジェミーナには
・レボノルゲストレル 0.09mg
・エチニルエストラジオール(日局) 0.02mg
が1錠中に配合されています。
適応、用法用量については下記の通りです。
・適応:月経困難症
・用法用量:毎日決まった時刻に1回1錠
(詳しい服用周期については後ほど)
ジェミーナには21錠シートと28錠シートの2種類がある?

ジェミーナは女性向けの可愛らしいパッケージが特徴のお薬です。
個人的にはヤーズやルナベル(後発品:フリウェル)等ピルのパッケージはおしゃれなものが多い印象です!
ところでジェミーナには2つのシートがあるのはご存知ですか?
ピンク色が特徴の21錠シートと
紫色が特徴の28錠シートの2つが存在します。
製剤写真が気になる方はノーベルファーマさんのサイトに写真が載っていますのでご覧ください。
>>ノーベルファーマ企業サイト
さあ、2つのパッケージがあることについて触れましたが、
「21錠シートと28錠シートの使い分けってどうなっているの?」
と疑問を持った方もいるのではないでしょうか?
それではこの2つのパッケージの使い分けについてみていきましょう!
ジェミーナの服用周期は2パターンある?
まずはジェミーナの服用周期についてです。
ジェミーナの服用周期には以下のように2パターンあります。
- 21錠シートを連続服用後、7日間休薬
- 28錠シートを2つ連続服用後、21錠シートを連続服用し(合計77日間服用)、7日間休薬
初めてジェミーナを見た時は「そんな飲み方あるんか!!!」と私も驚きました。
どちらの服用方法にするのかは、Dr.と患者さんで服用しやすさなども考えて決めてくることも多いので、服用周期が定まるまでは服薬指導の際に必ず確認したいところですね!
77日持たない、、、
上で紹介した「#ちゃそ薬メモ」のツイートに、フォロワーさんがこんなリプをくださいました。
このように上記の②の服用方法で77日間飲み切る前に出血により休薬期間に入るケースもあります。
基本服用期間中に不正出血が起こっても、ごく少量であれば服用を継続することも多いです。
また、服用開始初期は少量の不正出血が起こることはよくあることです。
「どのくらいの出血量か」
「どのくらいの期間か」
によって服用を継続するか、休薬期間に入るかは判断が変わってきます。
服用期間中に不正出血が起こった方、不安な方はお薬をもらった薬局や、処方元の医師に相談してみてくださいね!
いかがでしたか?
今日は超低用量ピル「ジェミーナ」には2つのパッケージがあり、服用日数によって使い分けるということを見ていきました。
婦人科領域は薬学部の時にそこまで深く学ばない分野ということもあり、最初は「難しい」という印象が強いですが、勉強してみると面白い分野でもあるなと最近は感じています。
婦人科領域の記事もまた更新していくと思いますのでお楽しみに!!
参考文献
・ジェミーナ配合錠添付文書
・(患者さん用資材)ジェミーナ配合錠を服用される患者さんへ