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【基礎からおさえる】薬剤師向け薬物動態:半減期と定常状態の考え方

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こんばんは。ちゃそ(@yakuchaso66)です。
最近は仕事終わりや休みの日に「薬物動態」の勉強をするのにハマっています😆
今日は「覚えておくと現場で使える半減期の考え方」の簡単な部分をまとめていきたいと思います。

✅この記事を読むと分かること
  • 半減期とは何か
  • 定常状態とは何か
  • 定常状態の有無の見極め方と比較

半減期(t1/2)とは?

皆さんご存知のとおり半減期とは

投与直後の血中薬物濃度(注射剤ならこの時点で最高血中濃度と仮定)が半分の量になるまでに要する時間」を指します。

投与直後の血中濃度をC0と置くと

C0→1/2C0になる時間のことです。

これは注射剤で考えると簡単です。

経口投与で考えてしまうと最高血中濃度になるまでに時間がかかってしまうから。

わかりやすく例を用いるとすれば、

静脈注射で打った薬剤の投与直後の血中濃度が10だとして

2時間後の血中濃度は5になっている。

半減期は何時間か?

→答えは10が半分の5になるまでに要する時間だから2時間が正解になります。

「これを知ってて薬剤師業務でどう使うんじゃ???」

と薬学生時代は思ってたりしましたが、

最近薬物動態を学んでいると意外と役に立つんだなあと実感しています。

ほとんどの医薬品の添付文書には各々の薬剤の半減期が載っています。

何万種類もある薬の半源期を暗記するなんて無理ですが、必要な時に必要な薬の半減期を調べてささっと情報収集に使えると良いですよね、、、

定常状態とは?

定常状態とは

「薬が血中に入ってくる量と出ていく量が等しくなった状態」のことを指します。

ある薬が血中からなくならないうちに何回も投与し続けると薬の血中濃度は上がっていきます。

そんなことしたら延々と血中濃度上がっていくやん?

意外とそうはならなくて、血中に薬が入ってくのと同じように体から薬も排出されていってるわけです。

なので何回も薬を投与していると血中に入った分、体から出ていくっていう流れになってきます。

定常状態になれば入ってくる量と出ていく量が等しいわけですから、

血中濃度はある付近でほぼ一定に保たれていることになります。

定常状態のある薬とない薬の見極め方

世の中に出回っている薬は全部が全部定常状態が存在するわけではありません。

定常状態がない薬ももちろん存在します。

じゃあ、定常状態があるかないかってどうやったらわかるの?

ここで出てくるのが「半減期」と「投与間隔」の関係性。

「Ritschel理論」というものがあり、それによると以下のように表されます。

Ritschel理論

投与間隔/消失半減期が

≦3:半減期の4−5倍の時間連続投与すると定常状態になる

≧4:定常状態にならない

となると「3より大きくて4より小さい薬はどうなるの?

といったところですよね。

この場合は、基本的には定常状態に向かって蓄積していくが、実際は血中濃度が上がっていかない場合もあるのでグレーゾーンとして解釈するのが妥当なようです。

定常状態がある薬とない薬の違い

定常状態がある薬とない薬では結局のところ何が違うのか?

覚えておくと良いなと思っているのは

基本的に

定常状態のある薬→効き始めるまでに時間がかかる

定常状態のない薬→比較的効果発現が早い

ということです。

体から薬が抜けるのにかかる時間も半減期から考えられる

定常状態を半減期から考えた方法と同じで、薬が体内から消失するのも半源期をもとに考えられます。

定常状態にある薬の投与を中止してから

1半減期で半分(50%)

2半減期で1/4(25%)

3半減期で1/8(12.5%)

4半減期で1/16(6.25%)

5半減期で1/32(3.125%)

ここまできてやっと薬がほとんど消失したと言えるようです。

図にしてみたよ

今までの話を図にしてみました。

こういうデジタルで作るの得意ではないのですが「GoodNotes5」でがんばってやってみましたw

「投与間隔が均等に見えない」

それは私も思っています、、、許して、、、ヽ(;▽;)ノ

薬物動態の勉強に使っているオススメの本

最後に、ちゃそ自身が薬物動態を勉強する上で参考にしている書籍をご紹介します。

今回このブログで書いた話の参考にさせていただいている書籍もこの2冊です。

①どんぐり未来塾の薬物動態マスター第2版

どんぐり未来塾の薬物動態マスター術 第2版

なんと言っても薬物動態といえば「どんぐり未来塾」さん😆

研修認定薬剤師のe-ラーニングでもどんぐり未来塾さんの講義は優先して聞いているくらいには好きです。

薬学部時代に学んだ薬物動態学の薬剤師になってからの使い方を+αで教えて下さいます。

薬物動態を理解したい薬剤師の皆さんにはオススメの1冊です。

②薬局で使える実践薬学

薬局で使える実践薬学

こちらも有名な山本雄一郎先生の1冊。

こちらの書籍は薬物動態や医薬品化学等も含めて見ていく本になっています。

薬を横のつながりで見ていく力を養うにはもってこいです。

まとめ

どうでしたか?

今日は半減期を使った薬物動態の考え方の基礎の部分に触れてみました。

患者さんから

「この薬、どのくらいで効いてくるの?」

「体からこの薬が抜けるのってどのくらいかかる?」

なんて聞かれた時とかは今日の考え方が活かせるのではないかと思います。

薬剤師になってもせっかく薬学生時代に薬物動態を学んでいるのですから、患者さんのために活かせたら良いですよね😆

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ちゃそ
ちゃそchaso
\私の勉強、誰かの学びに/|第105回薬剤師国家試験合格→東北の薬局薬剤師→フリーランス薬剤師|Twitter2100フォロワー・Instagram1600フォロワー突破|▶︎アロマテラピーアドバイザー|▶︎サプリメントアドバイザー|▶︎女性の健康アドバイザー|▶︎研修認定薬剤師|【好きな分野】予防医学&糖尿病&漢方薬・中医学→国際中医師の資格取得予定|薬局さんのHP運営・インスタ運営・書籍のコラム執筆等のお仕事もしています。詳しいプロフィールは地球儀マークを押してみてね↓