今回は亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏の違いについて見ていきたいと思います。
皮膚科領域はそこまで得意じゃない方も多いでしょう。
私もその一人です。
この記事で少しでも読んでくれた方の知識が深まったら嬉しいです。
一緒に学んでいきましょう😆
この記事を読んでわかること
- 亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏の違い
- 亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏の基材の比較
- サトウザルベって何?
どっちも適応は同じ?
添付文書を見てみると、亜鉛華軟膏も亜鉛華単軟膏は適応は同じです。
- 以下の皮膚疾患の収斂・消炎・保護・緩和な防腐:外傷、熱傷、凍傷、湿疹、皮膚炎、肛門掻痒症、白癬等々
- その他の皮膚疾患によるびらんびらん・潰瘍・湿潤面
おおお、ざっくりだなwww
皮膚科領域は内服ほど明確なというか端的な適応じゃないのが難しいところでもありますね。
亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏の%の話
2つとも主成分は「酸化亜鉛」です。
亜鉛華軟膏は20%
亜鉛華単軟膏は10%です。
ここで私の頭が混乱したポイントの1つ目ですが
亜鉛華軟膏の濃度薄いのが亜鉛華単軟膏?
ってなってたんですよね。
1年目の秋頃この疑問にぶつかりましたがなかなかに困惑しましたwww
この考え方が違うっていうのは次ですぐわかりますwww
先発と後発の違い
これは調べてみてわかった事ですが、亜鉛華軟膏は先発、亜鉛華単軟膏は後発医薬品なんですよね。
亜鉛華単軟膏の先発はないって事なのか?
逆に言えば亜鉛華単軟膏の後発品もないんか?
ここで注意なのが亜鉛華軟膏の後発品が亜鉛華単軟膏なわけではないってところです。
ちなみに亜鉛華単軟膏の後発品はサトウザルベ
亜鉛華軟膏の後発品にはボチシートがあります。
サトウザルベは10%と20%があります。
ここで私の頭はまた混乱したんですよね。
サトウザルベの20%?それって亜鉛華単軟膏の20%ってことよね?
亜鉛華軟膏の濃度薄いのが亜鉛華単軟膏ではどうやらないようだ。
といきついてさらに調べてみることに、、、
そもそも基材が違くないかい?

さらに調べていくとあることにたどり着きました。
君たち、基材違くない?
亜鉛華軟膏の基材は「白色軟膏(ワセリン)」
亜鉛華単軟膏の基材は「単軟膏」です。
そもそも基材が違うんかい‼︎
「亜鉛華〇〇」の〇〇は基材の部分の話だったのか、、、
なんてこったw
ここでおさえておきたいのは
白色軟膏は滲出液の吸収に優れているという点。
そして単軟膏は患部の保護作用に優れています。
サトウザルベは砂糖じゃない
話は戻りますがサトウザルベの件です。
サトウザルベなんて名前だから私は砂糖でも入ってるの?
って思っていたんですよ。
亜鉛華単軟膏に砂糖って、、、
我ながらアホな発想ですw
サトウザルベは砂糖が入っているからなんてことはなく、佐藤製薬さんが製造しているからサトウザルベなんですね。
日本人はカタカナに惑わされやすい、、、
と感じた瞬間でした。
まとめ
亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏の違いについてまとめてみましたが、最後に表でさくっとまとめてみました。
比較 | 亜鉛華軟膏 | 亜鉛華単軟膏10% | 亜鉛華単軟膏20% |
---|---|---|---|
酸化亜鉛 | 20% | 10% | 20% |
基材 | 白色ワセリン | 単軟膏 | 単軟膏 |
特徴 | 吸水性に優れており、 滲出液が多い場合に向いている | 患部の保護作用に優れている | 10%と同様 |
皮膚科領域もなかなかの沼ですよね。
私はなんだか薬のことを勉強すればするほど沼にハマっている気がします、、、
ずぶずぶとこれからも沼にハマり続けるのでしょう。
ではでは今日はこの辺で、、、
最後までお読みいただきありがとうございました😆